日常

エンタメの痛快さと家族愛。映画「パラサイト 半地下の家族」感想

今年初の映画を観ました。
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」です。

映画をたくさん見るわけでも詳しいわけでもないけれど、だからか余計にめちゃくちゃ面白かった!
「猟奇的な彼女」「私の頭の中の消しゴム」もスルーした私ですが、韓国映画を初めて観たのがこの作品でよかったと思うくらいに良かった。もっかい見たい。

エンタメの痛快さと家族愛。映画「パラサイト 半地下の家族」感想
韓国版のポスターのほうがよいです

あらすじ

貧民層が暮らすエリアの半地下の家にキム一家は住んでいる。
家族全員が失業中で、ピザ屋のボックスを組み立てる内職で食いつなぐ貧しい生活を送っていた。
ある日、兄ギウが友人からの紹介でIT企業のCEOであるパク家の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行き、奥様に気に入られたギウは家庭教師として、また口八丁の兄の紹介で妹ギジョンも美術の先生として迎えられる。
そして父、母も二人に続きパク家へ潜り込み寄生を開始する。
パク家がキャンプへ行き留守をした日、豪邸で酒盛りをしていたキム家の人々にある出来事が起こり…。

感想

普段ドラマやDVDは気が散ってなかなか一本見れないし、映画館で観ていても時間が気になることのほうが多い私でも、あっと言う間の132分だった。
前半は映画館内で何度も笑いが起こるくらいバカバカしくて、でも物語が急展開した後半からは息をつく間もなく観られたのが楽しめた要因だと思う。

エンタメ性

先に言った通り、前半はとってもバカバカしくて映画館で何度も笑いが起こる程だった。
けど、パク家がキャンプに出かけた晩、首になった元家政婦が訪ねてきたところから少しずつ状況が代わり始め、後半からは今までの喜劇から惨劇に変わっていく怒涛の展開についていくので必死。
その中でも緩急があって、クライマックスまでのピークの持っていき方がさすが!

韓国独自のディティール

監督もインタビューで「韓国独特のディテールが多く描かれている」と答えていたけど、実際の韓国の生活に根付いて描かれていて、これ元ネタ知ってたらもっと楽しめるんだろうなーと思った。
映画冒頭の韓国のインターネット環境、韓国の住居形態の半地下、インスタントラーメン2種を混ぜて作るチャパグリなどなど。

におい

映画における重要なキーワード「におい」。
においって本当に難しくて、他人が感じても本人は気付けない事が多いし、不快に思っても口にしづらい、そして他人の反応から自分はにおうと感じ取ってしまった本人はずっと蟠りを持ってしまう。
そしてそれが引き金となったクライマックスシーンでは、いっそ昇華した感じすらした。どんなことが感情の発露となるかわからない。けれどもあのスイッチは、きっと誰もが持つものなんだろうと思う。

半地下

こちらもにおいとあわせて重要なキーワード。
貧民家のギウ一家は半地下に、富裕層のパク家は坂の上にと貧富の差が象徴的に描かれています。
大雨のシーン、坂の上から半地下のパク家へ水が押し寄せるのもこれからの出来事の象徴だったり。
エンディングの夢想から現実に引き戻されて虚ろな目をするギウ。
オープニングにもあった、半地下の家の中から少しだけ外が見える窓際に吊るされた生乾きのソックス。
半地下の人間は地上へ上がれるのか、それとも「完地下」に潜っていってしまうのか。

エンタメの痛快さと家族愛

正直気持ちのいい映画ではないかもしれないし格差社会や生まれ育った環境による埋められない溝みたいなものが描かれてどこか燻るものもあるんだけど、エンタメに振り切った痛快さと、そして家族愛も感じられる映画だと思う。

ちなみに私が一番好きなのは、大雨で半地下の家へ避難した妹ギジョンが逆流する便器に蓋をして、その上でタバコを吸うシーン。

私がおすすめするまでもなくめっちゃ人気ですが、本当におすすめ

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